日経225オプションと日経225先物の違い

オプション取引の基礎

時々、Youtubeで今話題の高橋ダン(もっぱら今は逆神として有名ですが)の動画の視聴者などのコメントを見ると、

相場が下がると予想し、プット買いを日経平均先物を売るように気軽に売買している人をよく見ます

確かに、先物ミニを一枚売ると、証拠金は15万円ほど(2021年5月2日時点)

それより、証拠金もかからず、安全と思われる5万円程度のファープットを買ったほうがいいと思うかもしれません、さらにインザマネーになれば日経225先物ミニ10枚分の価値になります。

残念ですが、単体でのプットを買いは日経平均先物より不利です

時間の経過によりオプションの買いの価値は低下するタイムディケイを全く考慮していないのではないでしょうか。

例えば、日経オプション5月限27500円65円(65000円)を買ったとしましょう

5月限は5月14日にSQ確定日を迎え、期限切れとなり、無価値となります

日経平均先物の現在価格は28860円が後12日で27500円以下になる価値はかなり低い

もちろんないわけではないですが、

それに賭けて65000円の宝くじを買うのはお金を捨てるようなものです。

実は理論上の予想損益はセータという数値を見ればわかります

5月2日時点の5月限27500円のセータは‐8.586

これは一日で8586円プット買いの価値が下がるということです

プット買いで利益を出そうとすると、

これに勝るような下げによる利益が必要ということになります

もし下げると思うのなら、日経先物ミニを売ったほうがタイムディケイで価値が減らない分まだましです

高橋ダンなどが、タイムディケイの説明もろくにせず、

プット買いを初心者に進めているのには驚きます

こういう投資系YoutuberはなぜYoutuberなのかを考えましょう

投資でうまくいってる投資家はYoutubeで収益を上げるようなことはしません

さらに投資で上げ下げを予想している人は視聴回数目当てにやっているだけです

テクニカルチャートぐらいで未来の株価を予想できる人はこの世にはいません

オプション取引では上げ下げを予想してそれに賭けるのではなく、

常に上げた場合と下げた場合を想定したポジションをとる事を心がけましょう

未来を予想することは不可能なので、失敗したときにも損出を限定するためです

オプションの買いだけをやるなら、日経225先物にしましょう

ぜひこちらも参考にしてください

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