今日はさすがに上昇に一息ついたのか、少し調整が入ったようです
ただ、買いのチャンスを狙うという場面はこれからも続きそうです
以前、プットは現在価格に近い権利行使価格(ニア)より遠い権利行使価格(ファー)
の方がいざ急下降の場合に爆発力があると以下で話しましたが
これはコールでも同じです
昨日の相場もそうでしたが、ファーほど上昇の割合が高かったと思います
特に昨日のファーコールは日経が500円以上も急上昇したため、
ファーコールのほとんどは100%以上上昇しているものも多かったと思います
対して、現在価格に近いコールはそれほど上昇していないものも多かったと思います
これは単純にファーコールのほうが安く、仕手株のように上昇する割合が高いので
急上昇の時はニアコールよりファーコールに買いが集まるからです
この特徴を利用した戦略がバックスプレッドです
内側のコールを売って、外側のコールを複数枚買うという戦略です
例えば以下のようなポジション取りになります
![](https://gaishikeiteihen.com/wp-content/uploads/2021/10/EF2198ED-5FCE-44C8-B942-6EC9FC1CFCC1_1_102_o-473x1024.jpeg)
昨日のようにコールが急上昇した場合に
ファーコールのC30250が5枚買いが内側のC29375の上昇割合が大きいため
以下のように反ったような右肩上がりになり
もし本日中に30000円まで上昇した場合は(かなり可能性は低いですが)
528,000円の利益になります
さらにC30250を売っているので、
費用はかからず、むしろ売り買い差し引き10000円プラスです
要するにコールを空売りした金でコールを買ってるのです
最大損がなく最小利益1万円の利益で最大利益が528000円
こんなありえない戦略あるのかと思うかもしれませんが
もちろんいい話だけではありません
![](https://gaishikeiteihen.com/wp-content/uploads/2021/10/690F6C08-D7C7-43B2-A1FB-706CFA0C5247_1_102_o-473x1024.jpeg)
これは、超短期でしか使えないという欠点があります
以下を見てください、もし同じく30000円の場合の利益が482000円に減っています
これは明日28日の場合の最大利益になります
要するに1日で最大利益がタイムディケイにより46000円減ったのです
![](https://gaishikeiteihen.com/wp-content/uploads/2021/10/CFD8D17F-CE69-48E1-8990-BB16C55CCD73_1_102_o-473x1024.jpeg)
これは時間が立つとファーコールのほうが減価しやすいためです
さらにもし短期で急上昇しない場合、例えばジグザグ相場の場合も
日ごとに最大利益は減価していきます
そのまま置いといてもSQ日までもてば10000円の利益だからそのまま置いとけばいいのでは
と思うかもしれませんが
実際、ファーコールC30250の減価のほうがC29375より大きいため
損益分岐点がだんだん厳しくなります
以下のシュミレーションに示されているように
SQ日までに急上昇しない場合は29080円がSQ日の損益分岐点となりますのでご注意ください
![](https://gaishikeiteihen.com/wp-content/uploads/2021/10/6022A676-70FD-4169-9730-EDE0538BB815_1_102_o-473x1024.jpeg)
これを使えるのはほんとに限られたときのみだと思います
ただ、超短期だが資金なしでこのような戦略がオプションでは取れる
ということだけは気に留めておいてください、いつかは使えるかもしれません
超短期で上昇狙いで数日で決済するのを最初から決めていたら
間違いなく最強の短期戦略でしょう
最後に海外勢の売買同行を見ておきましょう
ゴールドマンとCスイスは日経売り、TOPIX買い
オプション手口は特に目立った動きはありませんでした
野村は日経売り、TOPIX売りがこのところ多いように見えます
国内は衆議院選挙が終わるまで動けないのかもしれません
![](https://gaishikeiteihen.com/wp-content/uploads/2021/10/image-129-849x1024.png)
ぜひこちらも参考にしてください
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