タイムディケイの特性を生かしたカレンダースプレッド戦略

オプション取引の基礎

このブログの中で一番読まれているのは

カレンダースプレッド戦略についての記事のようなので

今回はさらにわかりやすく前回より短く簡単に

JPXシュミレーターを使って説明したいと思います

直接のリンクを貼り付けると開始チャイムの音がうるさいため

一覧のリストのリンクを貼り付けておきます

応用戦略:カレンダー・スプレッド

カレンダースプレットについては以前も2回書きましたので良かったら参照ください

難しいようで単純なプット買いカレンダースプレッド

2ヶ月単位の戦略 カレンダースプレッド コール編

カレンダースプレッドというのは簡単に言うと同限月のスプレッドを売買するかわりに

異なる限月のスプレッドを売買します

これの一番のメリットとしてはオプション買いの最大の弱点である

タイムディケイのリスクを軽減できるということです

通常、期先限月より期近限月のオプションのほうがタイムディケイは激しいので

その差を利用して利益を出すという方法になります

よって期近限月を売り期先限月を買うことになります

仕掛けるタイミングとしては

ここで少しだけギリシャ文字の説明をしますと

セータというのは一日のタイムディケイの大きさを表したもので通常はマイナス値です

売買する時に期近限月と期先限月のセータの差があればあるほど有利になります

もしくはこのシュミレーターでは説明されていないようですが

基本的に期近限月のオプションボラティリティー(IV)が期先限月より高いときはいつでも

カレンダー・スプレッドを仕掛けるチャンスになると思います

*ただIVがピークをうって下落傾向にある時でなければ期近のIVが想定以上に高くなり

期先ではカバーしきれなくなる場合もあります(特に期近と期先の権利行使価格が近い場合)

仕掛けるタイミングとしては大きな下落が終わってIVが下がりだしたころで

SQ日まで日にちがないタイミングが一番いい仕掛け時かもしれません

これはボラティリティ売買と言われており

IVが高い時に売りを仕込むことができれば

売買した時点で利益を得たようなもので

相場の上下に関係なく利益を上げられるオプションでしかできない手法の1つです

このシュミレーションはプットカレンダースプレッドの例で

限月は異なるが同じ権利行使価格のP20000を売買しており

期近限月のSQ前決済と同時に期先限月も決済しています

日経平均が最終的に20120円と

開始時20000円から決済時は120円ほど日経平均が上昇しているのに

開始時にアット・ザ・マネー(ATM)付近のP20000スプレッドで売りが

アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)となり、68000円の利益になっています

しかも買いと売りを1枚ずつ持っているので証拠金はなしで費用も120000円、収益率は56.6%です

もう少し詳細まで知りたいという方は以下のリンクのシュミレーターで試してみてください

ステップごとに詳細な説明が用意されています

応用戦略:カレンダー・スプレッド

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難しいようで単純なプット買いカレンダースプレッド

2ヶ月単位の戦略 カレンダースプレッド コール編

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