前回、カレンダースプレッドを3ペアほどSQ日直前に仕掛けていると言いましたが
その詳細について述べたいと思います
成功した例だけをピックアップして述べるわけではなく
失敗例も紹介します
*通常は期近と期先のIVを考慮して仕掛け時を決めるのですが今回の例はIVを考慮しないものとします
PUTカレンダースプレッド
建日 1月12日
決済日 1月14日
P28750 1月限 -1 155円
P28750 2月限 +1 565円
利益 466480 – 329833 = 136647円
これは、12日に日経平均が急上昇した日に仕掛けたもので
売った当時は1月限PUTのVIもそこそこ高かったと思います
ちなみに売るほうのVIが高いほうがオプション価格が割高になっているので有利になります
SQ確定値が28266円となり
1月限PUT28750円売りの損は28266円で止まったのですが
2月限P28750買いの利益がさらに伸びた状態の日経平均が28000円前後で利確できました
よって1月限P28750の損を2月限P28750の利益が上回った結果となっています
CALLカレンダースプレッド①
建日 1月11日
決済日 1月14日
1月限 C28250 -1 155円
2月限 C28250 +1 615円
利益 154659-87519 = 67140円
ここで注目したいのが、これはCALLのカレンダースプレッドだということです
SQ確定値は28266円と前日から250円ほど下げたのにもかかわらず、利益となっているのです
なぜなら、下げたことにより1月限C28375 売りが権利消滅と、まるまる利益となり
下げによる2月限C28250買いの損を上回ったのです
これはSQ確定値がC28375売り 以下の28266円になったので
運が良かったというのもあります
CALLカレンダースプレッド②
建日 1月7日
決済日 1月14日
1月限 C28500 -1 210円
2月限 C28500 +1 625円
利益 209638-227255=-17617円
これは失敗した例となります
そもそもこのポジションを建てた時点で失敗しており
C28500を買った後すぐに、C28500売りを290円で仕掛けていたのですが引っかからず
そのままズルズル下げていき、結局210円売ることになりました
よって、もしポジション建てが失敗してなければ、うまくいってたと思います
このように、SQ直前にVIが高くなったところを狙って
カレンダースプレッドでこのような利益の上げ方もあります
この戦略の利点としては
- 短期間で利益を得ることが可能なので、価格をチェックする時間が減る
- 買いと売りが1対1なので、証拠金が上がるリスクは少ない
- 上記例のように、失敗しても利益になる可能性がある
欠点としては
- アット・ザ・マネーの期先オプションを買わなくてはいけないので初期費用が高め
- 期近の売りがSQ日決済された後、期先の買いをいつ決済するかで利益が変わってくる
- 価格の変動が激しい場合は期近が期先より高くなり損になることがある
2については、そのまま期先の買いを持ち続けたり、期先の売りを新規で売ったりすれば
利点になる可能性もあります
これこそオプション取引の特徴を生かした、他にはない取引と言えるでしょう
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