デルタヘッジってなに? 初級編

オプション取引の基礎

今回は初級編です

初級者も一定数見てくれているようなので、定期的に初級者向けの投稿もしています

中、上級者には少し簡単かもしれませんので、ご理解ください

このところの日経平均上昇で耳にするのが、デルタヘッジというものです

これはリスクヘッジの手法で、

今回はそれが日経平均にどのような影響があったと言われているのかと見ていきたいと思います

日経平均が今回のように上昇した時、リスクヘッジをしなくてはいけないのは

コール売りとプット買いの損です

そのうちのコール売りについては証拠金が関連するのでカバーしないと損が急激に増えます

例えば、日経平均先物の現在価格は29940円ですが

この場合のC30000のデルタは以下の通り-0.484

通常現在価格に近いほど(アットザマネー)デルタは-0.5に近くなります(プットは0.5)

これをカバーするには、日経平均先物ミニ1枚でデルタ -0.1に相当するので

5枚買うことにより、これをカバーすることができます

ただしこれは日経平均が30000円までです

下の損益チャートを見てわかるように、

30000円を超えると、損益チャートは右肩下がりになります

要するに、30000円まではこの5枚でカバーできるのだが

30000円を超えると-0.5から-1に近づくため損が増大するので

それをカバーするために日経平均ミニ買いを追加しなくてはならないということです

例えば日経平均が月曜14日に30500円まで上昇したとすると

デルタは以下のようにミニを5枚持っていても-0.14となり

ミニ買い1.4枚分の追加カバーが必要になります

大手証券会社ではコール売りを大量に保有しており

さらにリスクをとって現在価格付近で売っている人たちが多いので

これらの人たちがコール売りの損をカバーするために一斉に先物を買うため

日経平均の買いが買いを呼ぶという上昇になったということです

さらに、日経ラジオで言っていたのは、9月限コール売りで損を出した証券会社が

10月限売りにシフトしたが、それもカバーしなければいけないほどになっているということです

まあ、いつかはこの上昇は止まるでしょうが、迂闊にショートすると火傷しそうです

押し目買いの機会を待つほうが今は得策かもしれません

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オプションについては何も知らないところから、

日本取引所グループの守屋さんの動画に出会い

実際に投資戦略フェアでお会いしたことにより、さらに興味を持ち

学ぶことができたことを本当に感謝しています

以下はそのきっかけとなった、守谷さんの動画になります

株と先物しか当時は知らなくて

オプションなど上級者のするもので理解できないと思ってましたが

この動画のわかりやすい説明のおかげで、オプションを理解することができました

講師紹介-守屋 史章 氏 | 北浜投資塾 - 大阪取引所(日本取引所グループ)

さらに学びたいのであれば、これを読めばいいと思います。

最初は難しいかもしれませんが、本来オプションは理解するまでに時間がかかります

ただ、一度理解すれば慣れてくるので是非読んでみてください

オプションは将棋のような戦略ゲームのようで、理解できるととても面白いです

カプランのオプション売買戦略 – 優位性を味方につけ市場に勝つ方法 大型本 – 2000/2/1 デビッド L カプラン (著), 増田 丞美 (著), David L. Caplan (著) 8,580円
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相場の方向性をある程度予想することで

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