先物と組みわわせたオプション売り カバードプット

オプション取引の基礎

カバードプットとは、先物とオプション売りと組み合わせた方法です

以前、日経平均先物ミニ2枚とコール売りを組み合わせた

部分的にヘッジできる方法というのを紹介しましたが

長期戦に有利な戦略、カバードコール

今回はプット売りとの組み合わせの場合の例を紹介します、カバードプットです

売りは買いと違って、部分的ヘッジでは少しリスクが高いです

かといって最初からミニ10枚と組み合わせるのも損切りが大きくなるので

程よい程度に先物の売りを厚くし

プット売り価格を下げてリスクを調整します

前回コール売りをする場合に現在価格より5%乖離したコールを売ると

統計的に失敗する可能性が低くなると紹介しましたが

プット売りの場合はリスクが高いので更に注意をして

8%乖離した権利行使価格を売ります

例で言いますと、現在価格から8%引きの価格は以下の通り

27875x 0.92=25645

25645が8%乖離の価格を選択しますが

出来高の高い250円単位の権利行使価格を選択したいので、25500円を売ります

この例では現在価格の27875円の先物ミニを売っていますが、

ミニを仕掛けるタイミングはかなり重要になってきます

できるだけ日経平均が急上昇した時などに逆張り仕掛けるとより有利なポジションになります

それと日経平均先物ミニ売り5枚を組み合わせます

コール売りとの組み合わせではミニ売りは2枚でしたが

売りの場合は動きは早いので、リスクを考慮して5枚売ります

プット売りを組み込んでいるのでリスクも高いため

それをカバーするミニ売りをカバードコールの時より多めにしています

プット売りを見ていただくとわかるように、8%乖離、

2000円以上現在価格から乖離しているのに9月限の権利行使価格は96,000円

同じくらい乖離したコール、例えば30000円のコールの権利価格は20,000円なので、

いかにプットの方が利益が高いことがわかります

これはリスクがそれだけ高いということでもあります

損益チャートを見ると、25500円でSQ確定日を迎えた場合の最大利益は1,284,000円

最大損益は損切りしない限り限定ではないので、注意してください

損というより5枚では以下の25500円以下になった場合

それをカバーするミニ売りを追加しないと利益は減っていくということです

もちろん途中で利確しても利益の出るポジションです

欠点としては、

証拠金が70万近く必要なことと

プット売りが相場が上昇しても先物の損益を部分的にしかカバーできない

ということです

最悪のシナリオはSQ確定日に25500以下になること

下がればミニ売りの利益ものってくるので

保持したいのであればそのまま保持し

不安であれば25500円付近まで下がった時に調整としてミニ売りを追加しないと

上のチャートのとおり利益は下がっていきますので注意してください

その時はデルタが 0.1下落するたびにミニ一枚の売りを追加する必要がありますが

25500円をこえてしまうと手遅れになるので、その前までに追加することを強くお勧めします

反対に、もし予想が外れて上昇してしまった場合

28100円付近まで上昇すると期中の先物の損益は-96000円になるので

損切りは最低28100円になる前には行いたいものです

P25500の売りが減価して少しは損をカバーできますが、これも部分的にしかカバーできません

後、先物を損切りした場合にプット売りも決済しないと証拠金が跳ねるので気をつけてください

スケベ心でプット売りだけ残してSQまで待てば全額手に入るので損が埋めれると思うと

大体痛い目に遭う場合が多いので、これは特に注意してください

重ねて言いますが、プット売りはとてもリスクが高いですので、

裸でプット売りを残すのは危険ということを把握しておいてください

最低残しても指値損切り設定を忘れないように

ぜひこちらも参考にしてください

それぞれの戦略のまとめ記事

コールオプション戦略のまとめ

プットオプション戦略のまとめ

オプションは将棋のような戦略ゲームのようで、理解できるととても面白いです

これを読めば最低限のルールがわかり、オプションを楽しめると思います

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オプションの知識とテクニカル分析を組み合わせることにより

相場の方向性をある程度予想することで

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是非、一読ください

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