カバードコールで使えるデルタの理解 初級編

オプション取引の基礎

オプション取引を行う上で、どうしても避けて通れないのが

ギリシャ指標(デルタガンマ、ベガ、セータ)です

これをわかっても利益を伸ばせるわけではない

でも理解するのがかなり困難ということで

これを理解しないでオプション取引を行っている人たちもいます

私も正直リスクヘッジの時、失敗した時の対応の時にぐらいしか参考にしていません

ただ、リスクヘッジや失敗というのはどの取引にもつきものなので

最低限の理解だけは必要だと思います

できだけわかりやすく短く説明しますので、最後までお付き合いください

まずデルタです

ギリシャ指標の中でもこれが一番使うかもしれません

シュミレーターでより詳しく説明しているのでぜひデモしてみてください

リスクパラメータ:デルタとは

デルタ値が絶対値1に近づくほど

オプション価格は原資産の価格変動の影響を大きく受けることとなります

0.1だと日経225ミニ1枚と同じ、1になるとラージ1枚を持っているとの同じになります

現在値が権利行使価格に近づくにつれて1に近づき

アット・ザ・マネーになると0.5になります

アット・ザ・マネーのC29625が0.5033になっているのが確認できると思います

少し上のC30500のデルタは0.2687になっています

これは日経平均が1円上がるごとに0.2687円の価格変化があるということなので

50円日経平均が上がると

50x0.2687=13.435円 C30500の価格が上昇するということです

P29500のデルタは-0.4386なので日経平均が50円上がると

50x-0.4386=-21.93円下落するということになります

*デルタの値というのは日経平均価格が上下すると変化しますので注意してください

これがなんなんだというかもしれませんが

自分のポジションのデルタ値がわかると

どれだけヘッジしなくてはいけないかがわかります

例えばデルタが0.3なら日経225ミニ3枚を売ればリスクヘッジできます

これをよく使う場面がカバードコールを持っている時ではないでしょうか

長期戦に有利な戦略、カバードコール

カバードコールは日経225先物買いとコール売りの組み合わせです

はじめから完全にコール売り1枚をカバーするには日経平均ミニ10枚が必要だし

それだと以下でもわかるように証拠金がかなり高くなるので

上昇した時だけ、それに合わせてに調整しようと思います

以下のようにC31000をカバードコールの売りとして売った場合

この価格は98円 98000円

はじめは日経225ミニ2枚買いだけにした場合デルタは以下のように0.004で

0に近いので、この時点でほぼカバーされています

もし日経平均が30340円まで上昇した時にデルタは

以下のようにだいたい−0.1になるので

この時点でミニ1枚を追加してやれば0に近づき、ほぼリスクはカバーできます

はじめから日経225ミニ10枚買いだとデルタが0.8なので上方向に偏っているのため

下落時にカバーが弱いので損切りが大きくなってしまうというのがわかります

カバードコールののコール売りが98円だとすると98000円の含み益がありますが

ミニ10枚だと日経平均が100円下がっただけでこのコール売りの含み益もなくなります

それはリスクが高いので

思惑通り上昇をした時だけ

デルタ値を見て、動的にミニを追加することにより

損にならないように調整しようというのがより現実的なやり方で

これがデルタヘッジというやつです

ぜひデルタを今後のトレードに活用してみてください

ぜひこちらも参考にしてください

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