鬼よりも怖いプットオプション単体売り

オプション取引の基礎

オプション売りというのはオプション売買の中で言うまでもなく最強です

以前ここでも述べたように、28年間で一番利益の上がった戦略はショートストラングル、

コール売りとプット売りのペアです

結局、一番利益の出る戦略ってなんなの?

実際この戦略さえやれば、毎月チャリンチャリンとお金がはいってくるのです

しかし、これは場合により最強に危ない戦略でもあります。

特にプット単体の売り(裸売り)がです

以下の例は守屋さんの動画で、ショートストラングルで日経平均現在価格より

コールは1500円離れた売り

プットは3000円離れた売り

それぞれ1円の行使価格で100枚ずつ売った場合です(現在は最大50枚までの制限があります)

通常、1円X100枚=10万円の利益がコールとプットの売り両方でもらえます

実際、その前の数カ月はこの方法でずっと継続的に合計20万の利益を得ていたそうです

通常日経平均が3000円下がるなんてことはめったにありません

しかし、不運にもこの後あの311が起きました。

プット売りの1円の証拠金が2000万まで膨らんだのです

さらに、実際日経平均が3000円も下がったわけではないのに、です

2000万の証拠金を用意できないと、翌日までに現ポジションを強制決済されます

(言い換えれば、用意できれば一時的には助かります)

勝率は高いがリスクの高いポジションだということを知らずに安易に手がけて大きな損失が発生した事例

ほとんど、カイジの世界みたいですね、 

オプション取引をする上で、売りをしないと利益はでません

しかし、安易に売りをするとこのような最悪な状況にもなりえるという事を知っていただきたい

おいしい案件にはかならずそれなりのリスクはあります

しかし、だから手を出さないのではなく、手を出してもすぐ逃げれるようにしてれば問題ありません

経験を積むまでは、以下をとりあえず心がけておけば大きな失敗はないかと思います

売りと買いを常にペアで売買し、損を限定する

単体売りだけやりたいなら損切りを設定する(ただし大暴落の時は決済できない場合もある)

単体の売りはコール売りだけに限定する

私自身も、今の10倍以上の資金で、ショートストラングルばかりやってた時期があり、痛い目にあいました、このリスクを既に知っていたのにです。

ショートストラングルに魅了されていたのです

実際、その痛い目に合う直前はショートストラングルで今まで一番利益を上げていました

今はオプション取引の資金を制限し、資金のほとんどは米国投信やETFなどにして

全体の1,2割の資金でオプション取引をしています

売りの危険については、みなさんにも注意してもらいたいのでこれからも繰り返しお伝えします

しかし、売りなしではオプションをやる意味はないということもご理解ください

オプション取引で退場せず末永くやっていくためには

いつも機嫌の悪いオプション売りといかに共存できるかだと思います

ぜひこちらも参考にしてください

オプション取引のおすすめ書籍と動画

それぞれの戦略のまとめ記事

コールオプション戦略のまとめ

プットオプション戦略のまとめ

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