先週と同じJPXシュミレーターを使った仮想取引になります
仮想と言っても実際に起ったことのなので
価格の変動も証拠金も実際の価格で忠実にシュミレーションされています
今回のテーマは、コール売りの怖さです
プット売りの怖さというのは何度もお伝えしていますが
コール売りはそれに比べたらまだまし、というだけで
決して安全というわけではありません
実際コロナショック後編でシュミレーションしてみましょう
この時期はコロナショックで株価が23000円から17000前後まで下がり
そこから怒涛の経済対策やら給付金やらが追加され、株価が急回復した時です
これだけの下げの後でしたから、
さらなる下げ、2番底が必ず来るとみんなが言ってた頃です
このころのオプションのインプライドボラティティはなんと60から70あり、
今のボラティリティ17前後と比べると、とてつもなく高い水準でした
よって、コールの権利行使価格もかなり高くなっていました
さらなる下げを見込んだ投資家はコールを売るという戦略をとった人が多いのではないでしょうか
ご覧のように、日経平均が17435円付近なのに、1000円以上差のC18500が880円です
もしこれからさらに下げるのであれば、これほど美味しいコール売りはないかもしれません
このシュミレーションでは資金が300万円に限られているのと
一番離れたコールがC18500しかなかったので、C18500円を一枚しか売ることができませんでした
本当はさらなるファーコールを複数枚売った場合のシュミレーションをしたかったです
とはいえ、結果は思ったとおりになりました
この中で一番離れたコールC18500をスタートで売って、そのままにしておくと
日経平均が2000円ほど上昇し、資金は300万円もあるにもかかわらず
さらに、現在価格から1000円上離れたのC18500を売ったのにもかかわらず
日経平均が19555円になった時点で証拠金不足
値洗いにより、口座残高がなくなりました。不足額は285,310円です。明日の正午までに、持高がある場合は反対売買をして口座残高を増やすか、現金残高がある場合は口座へ振替手続きをして下さい。明日正午の段階で口座残高が不足したままだと、持高が全て強制反対売買されます。なお、強制反対売買の手数料は、通常の手数料の10倍です。
実はこの後、日経平均が18785円まで下げてC18500売りの損益は減ったのですが
証拠金を翌日に払えなければ-435,000で強制決済されます
証拠金不足の警告が出た時の損は−885,000円だったので
これ以上株価が上昇したらこれよりもっと損になるところでしたので
以下で紹介したプットのシュミレーションと比べるとまだましということでしょうか
いずれにせよ、コール売りが安全なんていうことはまずないです
確かにコール売はファーコールなら勝つ確率8割ともいわれていますが
売りはリスクを理解して、ダメだと思えばすぐ損切りできないととことんやられます
そしてたちの悪いのは、プットと違い、コールはじわじわ上下しながら上げてくるので
まだ大丈夫と思って放置していたら、あっという間にイン・ザ・マネーということがよくあります
もう一つの注意点は、コールはプットに比べて
例えば同じ現在価格から1000円の値幅でも断然コールの価格が安いため
プットより現在価格から近めのコールを売らないと利益が出ないことがあります
よってイン・ザ・マネーになる確率もプットより高いのです
コール買いのヘッジなしのコール売りはするなとは言いませんが
すぐ損切りできるようにしておいたほうがいいということです
いつもコールを売ってたら相場に勝てるなんて思わないほうがいいです
まあどうせ下げるだろうと放置すると、一枚だけでも上の例のように痛い目を見ます
最近もありましたが
菅さんが辞めたぐらいで3週間で約3000円日経平均は上昇しました
こんな0.3%の確率の上げが簡単に起こるような相場で
コールを売ってた人はかなりやられたでしょう
私の以下のブログにも書きましたが
その時135倍になったコールもあるぐらいですから売っていたら、、、、
0.3%の確率、奇跡の日経急上昇とコール売りの爆発力 初級編
ぜひこちらも参考にしてください
それぞれの戦略のまとめ記事
オプションは将棋のような戦略ゲームのようで、理解できるととても面白いです
これを読めば最低限のルールがわかり、オプションを楽しめると思います
チャート分析をもっと知りたい場合は以下の書籍をお勧めします
オプションの知識とテクニカル分析を組み合わせることにより
相場の方向性をある程度予想することで
より勝率を上げて費用を抑えた戦略を練ることができると思います
是非、一読ください
ぜひこちらも参考にしてください
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