8割勝てるが2割の確率で大損するオプション

オプション取引の基礎

オプションには8割勝てる商品と言うのがあります

それはオプションの売りです

オプション買いが2割しか勝てないとは述べましたが、

オプション売りはそれを売っている側なので、8割勝てるというのは納得できると思います

ではなぜ、そんなに勝てる確率が高いのか

それは時間の経過を味方にすることができるから、

タイムディケイを味方にできるからです

もちろんこれには、どの価格のオプションを売るのかというのにより

勝つ確率は変わってきますが、前回話した日経225オプション5月限の27000円を例にとってみましょう。

日経225オプションと日経225先物の違いでものべましたが

5月2日時点の5月限27500円のセータは‐8.586

これは一日で8586円プット買いの価値が下がるということです

27000円のプットを買う代わりに、売っていたとしたら

時間の経過により一日で8586円、含み益が増えるのです

そして、もしSQ確定日までに27000以下にならなければ、65000円を丸々もらえるのです

こんないい話ないですよね、

ただ、これには大きな落とし穴があります

それは2割の確率で大損をするということです

まず、27000円のプットオプションを買ったときの価格は65000円ですが

27000円を売った場合には380000円の証拠金が必要になります

さらに、下がるたびにこの証拠金というのは大きくなっていきます

なので、もし2割の確率で27000以下になった場合には、、、、、

証拠金が足りなくなると強制的に決済されます

要するに問答無用で損切りさせられるということです

なので、オプション売りを単体で売買することはお勧めできません

必ず買いと合わせてカバーを必ず入れてください

27000円プット売りの場合は26500円のプットをヘッジとして買うなどです

利益は減りますが、確実に価値のある保険です

でもどうしてもこの確率の高い商品を売りたいということであれば

プットでなく、コール売りにしてください

いずれにせよ、証拠金に余裕がない場合は売りはお勧めしません

聞いた話ですが、オプションのコール売りとプット売り、価格は1000円のものを100枚ずつ、10万円を毎月売って

ほぼ毎月プットとコールの売りで20万円の利益を得ていた人がいたようですが

311の大震災により、プット売りの証拠金が、、、、

勝率は高いがリスクの高いポジションだということを知らずに安易に手がけて大きな損失が発生した事例

ぜひこちらも参考にしてください

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