今回はシュミレーターを久しぶりに使って
デルタヘッジについて述べます
デルタヘッジとはオプションポジションを保有していて
思わぬ方向に日経平均が動いてしまった時などに
損が更に大きくならないようにリスクヘッジする方法です
大阪証券取引所のシュミレーターは登録するだけで無料で使えますので
是非使ってみてください
このケースでは
コール買い3枚を持っていた時
プット売り4枚を持っていた時
のデルタヘッジを紹介しています
ここでは重要なところだけ説明しますので
詳しくは実際のシュミレーターを使って試してみてください
CALL買いのデルタヘッジ
1.現在のデルタをチェック
まずコール買い3枚のヘッジで日経平均が下落してしまった場合のケース
デルタは1.03になってる事を確認してください(右端の合計)
2.225先物でカバーする枚数を確認する
デルタ1をカバーするには225先物ミニ10枚を売る必要があります、ラージなら1枚
ミニ10枚を売ると0.03に変わっています
要するにコール買いだと日経平均が下落したら損になるので
それをカバーするために反対売買のミニ10枚を売って
デルタを0に近づければデルタヘッジができるのです
デルタ1はミニ10枚、デルタ0.1はミニ1枚でデルタヘッジできます
PUT売りのデルタヘッジ
1.現在のデルタをチェック
次にプット売りを保持していて日経平均が下落し
デルタヘッジしたい場合は以下の通りです
P08-215を4枚売った時のデルタの合計は1.08です
2.先物225先物でカバーする枚数を確認する
PUT売りは下落すると損が大きくなるので
この1.08をカバーするためにミニ11枚を売ります
そうするとリスクパラメータが−0.02となり0に近づきデルタヘッジできました
簡単に説明しましたが以上になります
詳しくは実際にシュミレーターを試してみてください
より詳細な説明もそれぞれのステップごとにあります
注意していただきたいのは
デルタは日経平均の変動により変動するということです
上記のPUTの例で日経平均がさらに下落し
日経平均がアット・ザ・マネーの21500円になると
オプション1枚のデルタが0.5になり、4枚で2となり
ミニ20枚でないとカバーできません
さらにP21500売りですので21500円よりさらに下落し
イン・ザ・マネーになるとデルタがさらに1まで上昇し、4枚でデルタ4
そうなるとミニ40枚がないと完全カバーできなくなるのです
これがいつも述べている売りの怖さでもあります
ミニ40枚ともなると520万程度資金が必要になり
カバーするだけでもかなりの資金が必要になるのです
さらに株価がその後回復、上昇した場合、ミニを損切りしなくてはいけません
デルタヘッジは機関投資家などもよく使うリスクヘッジ手法で
株が大きく下落している時に先物を売ることによりPUT売りの損をカバーし
更に下落すれば先物売りが加速するのはこれが一つの要因となります
オプション売りは魅力があり、なくてはならないものですが
売りで失敗したときにはカバーするのにもある程度の資金は必要だということを
是非知っておいてください
それぞれの戦略のまとめ記事
ぜひこちらも参考にしてください
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