日経225オプションというのは、日経平均先物の価格を基準に、
上がるか下がるかで投資する商品です。
例えば4月限日経225コールオプションの30000円というのは、
SQ確定日(4月9日)に日経平均先物4月限が30000円以上になった場合に、
コールオプション購入価格+αの利益が出る商品になります
もし、日経225コールオプション購入価格が50万円だった場合、それが保険料となります
コールオプションというのは、2通りあります
コールオプションの買い
コールオプションの売り
コールオプションの買いというのは、リスク限定商品で、例えば4月限29750円の50.5万円のコールオプションの買いを買った場合、
50.5万円以上損することはありません
チャートだとこのようになります。
505円(50万5000円)のコールを買った時点なので、-505になります。
原指数の29670というのは、今現在の日経平均の値になります。
よって、利益が505円にならないと、元は取れないということになります。
具体的に日経平均がどこまで上がればいいのかというと
原指数が30260円、日経平均がこの値まで上げたときにやっと5円(5000円)の利益が出るということです。
今現在、日経平均が29670円だということを考えると、
590円も日経が上がってやっと5円しか利益がでないということです
なんだこれ、オプションなんて全然もうからないじゃねえか
と思われるかもしれません。
なぜ505円(50万5000円)もするのか、
これは、今現在の日経平均に一番近いコールオプションだからです(二アコール)
オプションは、現在価格に近いほど、価格は高くなります
なぜなら、4月限コールオプションの29750円は、SQ確定日の第二金曜日(4月9日)に
日経平均が29750円以上であれば、権利確定(インザマネーという)となり、
SQ確定日のコールオプション29750円の価格が戻されます
現在価格に近いほどSQ確定日にその価格で確定する確率も高いからです
じゃあ、例えば上で言ったように日経平均が30260円だった場合、
51万1000円がもどってきて、利益が5000円になるのか
と思われるかもしれませんが、まだもう一つオプションならではの特徴というのがあります
タイムディケイです
買いのオプションは保険のようなのと思ってください
例えば4月限のオプションは4月9日になると期限が切れ、0円になります。
ということは、この日が近くなるほど、保険の価格は下がっていくのです
よって、コールオプション29750円は買った時からどんどん値下がりしていくのです
買いのオプションで勝つのは難しいと言わるのがこれが原因で、実際買いではピンポイントで上下を当てなくてはならず
はずれて、そのまま持っていた場合価格はどんどん下がっていき、
さらにコール買いの場合は上がる方に投資しているわけですから、
下がればさらに価値は下がっていきます
逆に思惑通り上がれば、価格は上がっていきます
しかし、上がってもタイムディケイはあります
タイムディケイに勝つほど日経平均が上がってくれて、利益をだせないと利益はでないのです
実際、買いのオプションで利益を得る確率は2割
対して、売りのオプションはその反対なので、8割と言われています
じゃあ、もっと安いオプションかえばいいじゃない、
例えば、SQ確定日のコールオプション31500円は64円(64000円)でしょ
これを買えばいいじゃない、と思うかもしれません
確かに安くはなるのですが、これは日経平均がSQ確定日に31500円を上回ると思われてないから安いのです
さらに、思惑通り日経平均が上がった場合、64円が、2倍どころか5倍になることは結構あります
ただ、コールオプションの価格は日経平均の現在価格29670円から離れるほど、タイムディケイが激しくなります
コールオプションを買った時点から上がり続ければ問題はないですが、
はずれて下がったりした場合、価格が下がり、タイムディケイ(二アコールよりもきつめ)でも下がるというダブルの損となり
64円が短期で半額になるようなこともザラにあります
日経平均現在価格より遠いコールオプション(ファーコール)はピンポイントで上がるか下がるかを当てなくてはいけない宝くじのようなものだと思ってください。
ちなみに、1円のオプションを毎月買って暴騰や暴落を待つ人もいます
ほとんどが紙くずになりますので、まさに宝くじです
この時点で、もういい、これ以上頭に入らねー、という方もいるかもしれないので、
今日はここまでにしておきたいと思います。
次回は、売りのコールオプションについて話したいと思います
コールオプションは買いだけでは利益の出にくいのですが、売りと一緒に売買することにより
リスク限定のポジションになります
ぜひこちらも参考にしてください
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