日経225オプションが日経平均先物より有利と不利な理由

オプション取引の基礎

オプション取引を知る前は、日経225先物をやってたのですが、

今まで、なぜこんなものやってたのかと思うほど、

オプションを取引するようになってから先物の勝てる確率の低さというのを実感しました

まず、オプションが先物より有利な理由として

  1. オプション買いと売りを同時売買することにより、取引時間外でもヘッジされている
  2. 戦略により、利大損小のポジションを組むことができる
  3. 先物で100円や200円の日経平均の値動きは致命的だが、オプションでは許容範囲
  4. 証拠金が先物より安く、戦略によりさらに安くできる
  5. 先物は予想と運がすべてだが、オプションは戦略によりレンジ内でも利益が出る

有利な点1 オプション買いと売りを同時売買することにより、取引時間外でもヘッジされている

先物の場合、例えば29000円でミニ10枚を買った場合、

週末に海外で事件が起こったり、FRBの利上げ、自然災害、テロ、戦争など

これらの出来事が起こった場合、取引時間外では損切することもできません

それに対し、以下のように

C29000円 買い

C29500円 売り

のようなポジションであれば、29000円のコール買いが下げても、

29500円のコール売りの価値が下がるので、コール買いの損を補ってくれます

もし、これが先物だった場合、週明けにどれだけ下がるかしか考えられなくなるでしょう

更に、先物の場合は損益に限度がないので、週明けに相場が下がれば下がるほど損は増えます

しかし、以下のオプションのポジションでは、

下がっても最大損益は

370-160=210 21万円

になり、どれだけ日経平均が下がろうが、これ以上損することはないのです

有利な点2 戦略により、利大損小のポジションを組むことができる

日経平均が上昇して、29500円以上でSQ確定日を迎えた場合

29500-29000=500

500- 210=290

29万円の利益となり、上記で述べたように最大損益は21万円なので、

利大損小のポジションを組みことができる

有利な点3 先物で100円や200円の日経平均の値動きは致命的だが、オプションでは許容範囲

日経平均ミニを10枚保持していた場合、29000円から28500円まで下げた場合、

50万円の損になります

しかし、オプションの場合、上記の1で述べた売りと組み合わせると

500円下げて損切しても、10万から20万の損にしかなりません (その時のボラティリティによる)

有利な点4 証拠金が先物より安く、戦略によりさらに安くできる

先物ミニの証拠金は10枚買うと、138万円だが、

売りと組み合わせたポジションは売買をしているので、実質証拠金はかからず、

予想に反して日経平均が下げても、ミニと違い証拠金は増えることはない

実質、上記1の買いと売りの差額21万円のコストがかかるだけです

有利な点5  先物は予想と運がすべてだが、オプションは戦略によりレンジ内でも利益が出る

先物は、日経平均が上がると予想して買って、

予想通り上がったとしても、

上がる前に一時的に下げて上がった場合

損切となり、予想が当たっていたのに損ということになりかねません

これはよくあることで、

特にミニ10枚は100円で10万円の損となるため、

損切設定を浅くしないと、本格的に下げたときに取り返しのつかないこととなりかねません

しかし、オプションは、上記3でも述べた通り、損切の許容範囲が大きいため

少々の上げ下げでは損切りする必要はありません

更に、コール売りとプット売りという、両方売りのポジション

ショートストラングルまたはショートストラグルという戦略では

例えば25000円から31000円の範囲内にSQ確定日に収まれば、売ってるオプションのプレミアムを総どりという戦略もあり、有利な戦略を立てることも可能です

それでは、不利な点とはなんなのか

それを説明していきましょう

不利な点1 タイムディケイ

これは、時間経過によるオプション価値の低下のことこで、

オプション買いにとっては不利、売りにとっては有利なものとなります

例えば、先物ミニ29000円はSQ確定日の1カ月前に買っても

SQ確定日3日前でも、その価値は同じです

オプション買いの場合は、SQ確定日確定日に近くなるほど、時間的価値がなくなります

これをタイムディケイと言いいます

これがオプションの買いだけを単体で行うのをお勧めしない理由です

たとえ思い通りに相場が動いたとしても、

時間経過によりその利益が大幅に減る可能性があるのです

オプション売りは、時間経過により価値が下がれば利益も増えるため、買いと売りは組み合わせて売買することをお勧めします

不利な点2 出来高が少いため損切が難しい

米国などとは違い、日本のオプション取引はまだまだ人気はなく

出来高がとても少ないです

よって、板が先物とかと比べるとスカスカなことが多く、

思い通りの価格で売買することが難しい場合があります

特にナイトセッションなどは、マーケットメーカーとよばれる機械のみが

相場を活況にみせるため、見せ板、というものを作っている場合も多いです。

よって、損切などをする場合は、成行は避け、できるだけ指値で行い、

できるだけ出来高の多い、日中に行うことをお勧めします。

あと、29125円や29375円などの125円単位の価格帯よりも、250円間隔の

29000円、29250円、29500円のほうが、より人気が高く、出来高は多いので、

ポジションをとるときは、これらの価格帯を売買することをお勧めします。

それぞれの戦略のまとめ記事

コールオプション戦略のまとめ

プットオプション戦略のまとめ

ぜひこちらも参考にしてください

オプション取引のおすすめ書籍と動画

BITPOINT

SBI証券[旧イー・トレード証券] 【確定拠出年金(iDeCo)専用】SBI証券 アフィリエイトのアクセストレード PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント