オプションの損切りはどう入れているのか

オプション取引の基礎

オプションの損切りについて

この激しく動くオプションポジションにどう損切りをいれてるのか

実は、私はほとんどのポジションに損切りは入れておりまません

損切りを入れる場合は、裸で買う(売る)場合のみだけ(ヘッジを付けないで単体で売買する場合のみ)です

と言うのも、ほとんどの私のとるポジション、

例えば、買いを入れた場合は常にヘッジの売りを入れており

それが損を限定しているからです

例えば、今このようなプットのデビットスプレッドのポジションを新規に取ったと仮定すると

以下のシュミレーションからもわかるように

SQ確定日の7月9日までこのポジションを保持し

最悪の状況である、日経平均が29000円以上でSQ確定日を迎えたとすると

最大損出は以下からもわかるように-195(19,5000円)となっており、それ以上は損しません

仮にP28500売りのポジションをヘッジとして持っていない場合はどうなるでしょう

もしP29000の買いだけ保持し、損切りせずSQ確定日を迎えたら

SQ確定日に最悪の日経平均が29000円以上になったとすると、全てを失うことになるので

最大損益は-295(295,000円)となるのです

要するに、売りをヘッジに入れていることにより、

295-100=195の195,000円失ったところで、損切りをしているのと同じことになるのです

さらにこのポジションの利点は、

SQ確定日を待たずに損切りする場合なら、SQ確定日に自動で損切りするよりさらに損切り額が少なくて良くなります

日経平均が上がるとヘッジのP28500売りの価値も下がるため、(買いの反対で売りは下がると利益となるので)

P29000買いの損をこの利益で補助することができるのです

(ただP28500よりP29000の方が現在価格に近いし価格も大きいので減価が大きいと言うことを考慮に入れておいてください)

もう一つの利点としては

日経平均先物とかと比べると、オプションは板が薄い(取引量が少ないため)値が飛びます

特にナイトセッションでは板が日中より薄いため、米国市場などが大きく動くと

あり得ないような価格で損切りされていることがあります

よって下手に損切り設定を入れておくと逆に危ないのです

しかし、損切りを設定せず代わりに反対ポジションで上記のようにヘッジをしておくと

いくら値が飛んでも損切りされるような事はありません

それなのに損切りはちゃんと考慮したポジションとなるのです

わかりにくい場合は別の例もご覧ください 

日経225オプションの基礎⓺ プットオプション(買い+売り)

ぜひこちらも参考にしてください

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