プットオプションについて話します
プットオプションとは、例えば日経平均先物4月限が下がると予想した時
プットオプションを買うと利益が得られる商品になります
具体的に言うと、
以下は、日経平均先物4月限が29750円の時の
4月限プットオプション29750円で価格は525円(52.5万円)になります
チャートで示すように日経平均先物4月限が下がると利益が上がっていきます
オプションの買いなので、買った時点の費用は525円(52.5万円)でそれ以上は費用が増えることはありません
証拠金も0のまま、増えることはありません
このように、日経平均先物4月限が29750円の時にそれと同じ価格の29750円のオプションを買うことを
アットザマネーのプットオプションを買うと言いいます
ただ、525円(52.5万円)のプットオプションって高すぎますよね
コールオプションと同じく、売りと同時売買することにより
このコストを抑え、より証拠金も増えず、リスク限定の方法を後日
日経225オプションの基礎⓺ プットオプション(買い+売り)で紹介します
売りについては、この次の⑤でプットオプションの売りについて、話そうと思いますので、
次の回をお待ちください
では、これ以外のオプションはどうでしょう。
日経平均先物4月限が29750円の時に2000円下に離れた
4月限27750円プットオプションは以下の通りになります
100円(10万円)でだいぶ安くなりましたね
通常、コールオプションよりプットオプションのほうが高いです
なぜなら、日経平均先物が下がる方に保険をかけている人が多いからです
以下の27750円プットオプションは
4月限SQ確定日(4月9日)に日経平均先物4月限が27750円以下になった時に利益になります
現在価格から2000円も下に離れた日経平均先物4月限が27750円なんて、無理でしょ
そんなに下がるわけない
と思わるかもしれませんが
大丈夫です、
4月限SQ確定日前に日経平均先物4月限が下がれば
プットオプションの価格は上がるので、SQ前に途中決済すればいいのです
ただ、現在の日経平均先物4月限の価格から離れるほど(日経平均が予想に反して上昇すると)
タイムディケイ(時間の経過によりオプションの価格が下がること)がきつくなるということを意識してください
安いオプション(ファーオプション)は、値段が下がりやすい
というのがオプションの決まりです
1日どのくらい下がるのか、というのは具体的にはセータというオプション特有の数値があり
それで見るすることができるのですが、
ここでは各ギリシャ文字については詳しくは解説しません
シュミレーターでセータの数値やそれ以外の数値は以下のように確認できます
これを見ると、このオプションのタイムディケイは約-8で、1日でこれだけ価値が下がるということです
今はとりあえずこれだけわかってればいいし、わからなくても問題ありません
日経平均先物現在価格より離れたオプションを買うことを、ファープット(ファーコール)を買うと言います。
ファーオプションで勝てるのは2割と言われており、ファーになるほど、勝てる確率は下がります
さらに、タイムディケイにより、毎日価値は下がっていきますので、
ピンポイントで下げを予測(タイミングも下げる直前)しないと利益を出すことが難しいです
なので、宝くじのようなもの、だと思ってください
ただ、当たったときは10倍や100倍なんていうのがザラです
オプションの買いだけは安全ですが、負ける確率が高いです
プット買い戦略成功例
ちょうど相場が下げだしたので、プット買いがどのように動いたかを見てみたいと思います。
2日前の日経平均先物終値は29690円で、21日現在は28500円まで下げています、1190円の下げですが、このような場合、28000円のプット買いの価格はどうなったか見てみましょう
19日の終値が100円(10万円)だったのが、2日で375円(375000円)になってます、3.75倍ですね。
これがプットが当たったときの破壊力です。
こういう大きくはねた場合はすぐ利確するのがいいと思います。
もちろん、さらに下げればもっと利益は出ますが、大体下げは長くは続かないです
2日前にこれを予測できる人などいないと思います
なので、株などの現物を多く持っている機関投資家や海外勢は相場が下げた場合の
掛け捨て保険としてプットを買うということがよく行われています
プット買い単体で利益を出せる確率は2割もないと思ったほうがいいです
大体、タイムディケイで時間とともに紙くずとなります
ぜひこちらも参考にしてください
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