大幅下落=コール買い、ではない条件

オプション取引の基礎

はじめにお伝えしますが、これは相場が大幅下落時にボラティリティが上がってる時の話です

今は大幅下落していないので、このような場合にやってはいけない戦略はという話になります

オプションコール買いは相場が下落した時に買っておけば相場が上昇した時に利益が出る

これは日経225先物買いではそうですが

オプションではこれはいつも当てはまるというわけではありません

なぜかというと、

ボラティリティや時期によりコールを買ってはいけない時がオプションにはあるからです

この例は以下のJPXシュミレーターを使った例で、

信頼のおけるシュミレーションだと思います

みなさんも無料でシュミレーションできますので是非試してみてください

オプション買い戦略の注意点

ここでは以下のようにSQ確定日まで残り6日のコールオプションを買っています

日経平均の現在価格は21199円で、大幅下落の直後で

IV(インプライドボラティリティ)が30%と高めになっています

通常IVは上がってもおおむね20ポイント前後の値に回帰するように動きます

なおかつ、SQ確定日まで6日と日がないため、タイムディケイもかなりキツめで

セータ(1日でプレミアムがいくら減少するかを示す値)も-17を超えております

ベガも10.51 (IVが1%下がる時に価格がどのくらい下がるのか)という値も高いです

この場合に、C22000買いと同じ価値のある

日経225先物ミニ(デルタをC22000同じにしたもの)を3枚を買ってた場合と比べてどうなるか

という良い例となっております

結果、日経平均は6日で700円近く上げたのですが、なんとコールは−20,000円になっています

逆に日経225ミニ3枚は205,500円の利益

これが示すのは、

大幅下落後にボラティリティ(IV)が高くなっている時に

SQ日まで残日数がないコールを買うのは危険

ということです

危険どころではないですね、買ってはいけないといったほうがいいでしょう

こういう時はカバードコール(先物を買いコールを売る)ならかなり利益出ていたかもしれません

長期戦に有利な戦略、カバードコール

次回もし大幅下落があったときはIVとをSQまでの残日数を見てオプション戦略を練りましょう

このような場合は、大幅下落=コール買いチャンスではない

という知識を次回の大幅下落時に生かせていただければ嬉しく思います

ぜひこちらも参考にしてください

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